iDeCo拠出限度額・加入年齢の拡充など
2026-07-10

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、2026年12月1日施行の法改正により、
加入年齢の上限が「70歳未満」に引き上げられ、毎月の拠出限度額も大幅に拡充されます。
改正の重要ポイントを整理しましょう。
【1】iDeCoとは
iDeCoは、自分が拠出した掛金を自分で運用し、老後資金を作る国の私的年金制度です。
(1)税制上のメリットがあります。
①掛金の全額が所得控除
毎年の所得税と住民税が軽減されます。
②運用益がすべて非課税
通常約20%かかる利益への課税が0円になり、そのまま再投資されます。
③受取時も大きな控除
一時金なら「退職所得控除」、
年金なら「公的年金等控除」が適用されます。
(2)重要な注意点
①60歳まで原則引出不可
老後資金の強制貯蓄になる反面、中途解約は原則できません。
②各種手数料が発生
口座開設時や毎月の積立時に、一定の手数料が掛金から差し引かれます。
【2】加入可能年齢の拡充(70歳未満へ拡大)
これまでは原則65歳未満でしたが、
高齢期の就労拡大に合わせて上限が5年延長されます。
(1)主な加入要件
①老齢基礎年金やiDeCoの老齢給付金をまだ受給していないこと
②マッチング拠出(企業型DCの従業員上乗せ)をしていないこと
③改正後は、国民年金の被保険者(第1~3号)以外でも
「60歳以上のiDeCo加入・運用指図者」などであれば
継続拠出が可能になります。
(2)経過措置
施行から3年間(2029年11月末まで)は、
過去に一度もiDeCoをやったことがない60代(無職の方など)であっても、
iDeCoに新規加入できます。
ただし、すでに「老齢基礎年金」を繰上げ受給している方や、
「iDeCoの老齢給付金」を一度でも受け取ったことがある方は、
経過措置の対象外(加入不可)となります。
【3】 拠出限度額(月額上限)の拡充
働き方(被保険者区分)に応じた月々の掛金上限が引き上げられます。
新しい限度額は、2027年1月引き落とし分(2026年12月分)から適用されます。
(1)自営業者等・第1号被保険者
月額75,000円(改正前68,000円)
国民年金基金の掛金又は国民年金の付加保険料と合算した金額です。
(2)会社員・公務員・第2号被保険者
月額62,000円(改正前20,000円~23,000円)
企業年金のある会社員・公務員は他制度の掛金と合算した金額です。
(3)専業主婦(夫)・第3号被保険者
月額23,000円(改正前23,000円・変更なし)
(4)任意加入被保険者
月額75,000円(改正前68,000円)
国民年金基金の掛金又は国民年金の付加保険料と合算した金額です。
税制上のメリットを享受して、老後資金の準備ができます。
気になる方はぜひご相談下さい。
税理士法人だいち 日野事務所 税理士山口


