月刊 山口広記

お客様とのコミュニケーションを大切にする所長・山口の税金とお金と経営の話

中小企業の景況調査②

2017-08-01

前回の続きで中小企業の景況調査について記載します。

今回は、日本政策金融公庫総合研究所が公表する
4つの調査についての詳細を記載します。

【1】全国中小企業動向調査

 

 

 

 

 

 

 

四半期ごとに行うアンケート調査で、
設問は業況判断や売上・採算状況など
多岐に渡ります。

①小企業編

個人企業を含む従業員20人未満の
企業を対象としています。

②中小企業編

従業員20人以上の企業を対象とします。
上記①と②の双方を見れば中小企業全般の
景況観をつかむことができます。

③多角的な分析

業種や地域も広くカバーしているため
色々な分析が可能です。

【2】中小企業景況調査

三大都市圏の中小企業900社を対象に
毎月実施している調査となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

①調査項目

売上高や利益額の増減について
尋ねています。

②景気への先行性

調査対象の7割を製造業が占めます。
景気の先行きを予測して生産計画を
立てるため、景気の動きに敏感に
反応しやすいものとなります。

【3】全国小企業月次動向調査

個人企業を含む小企業1500社
を対象に毎月実施しているものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①補完的な調査

四半期ごとの調査では捉えきれない
足元の動きを確認することができます。

②速報性

売上や採算など調査項目を絞り、
電話による聞き取りの手法を採用する等
速報性を重視しています。

【4】中小製造業設備投資動向調査

経済産業省「工業統計調査」の調査名簿
に掲載された従業員概ね20人以上300人未満
の中小製造業者から3万社を抽出して
毎年4月と9月の2回実施しているものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

最大規模

中小製造業の設備投資に関する調査としては
国内最大級の規模を誇ります。
調査結果を基に我が国の中小企業全体の
投資額を推計しているのが特徴です。

 

 

様々な数値がありますので、
できればご自身の事業に関連する
数字を見つけ出し、定期的に確認する
習慣を持つと経営の指針になります。

数値自体はネットですぐ確認できます
のでスマホ等にサイトを登録して
移動時などのスキマ時間に確認することを
お勧めします。

私も特に景気への先行性が確認できる
「中小企業景況調査」を中心に注目
していきたいと思います。

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