デジタル終活とは
2022-06-10
「終活」つまり
財産のほかに情報や気持ちの整理をおこない、
今後の人生と自分の死後を考えた準備をするものです。
最近デジタル関連情報を含めて「終活」をおこなう方が
増えてきました。
【1】デジタル終活とは
スマートフォンやパソコン、デジタルカメラなどデジタル機器
やインタ-ネットで利用していたオンラインサービスの
IDやパスワ-ド等をエンディングノートに記載等して
万一のことがあった際にご家族に迷惑をかけないよう、
準備することです。
【2】デジタル遺品のリストアップ
下記を参考にして具体的なリスト作成が必要です。
(1)オフライン情報
①写真・動画・エクセルデータ等
②連絡先やメールアドレスなどの住所録
(2)オンライン情報
①ネット銀行・ネット証券(株やFX)
②SNS、ブログ、ホームページなど、ログインが必要なWEBサービス
有料アプリ、サブスクリプションなどの定期利用
③ネットショッピング、オークション
【3】デジタル終活をおこなうメリット
(1)金銭トラブルの回避
①ネット銀行・ビットコイン
家族が知らない口座がある場合、
口座番号やパスワードを知らされていないためにアクセスできず、
財産相続ができないなどの相続問題になることも。
②証券取引
投資をおこなっている場合は、
知らないうちに財産がマイナスになってしまい、
負の財産として相続されることがあるため注意が必要です。
③定期購読・購入
商品やサービス、アプリなどは、
契約者が解約しない限り毎月引き落としが続いてしまいます。
(2)プライバシーの保護につながる
①写真や文章
スマートフォンやパソコン、クラウドには、
写真や文章などさまざまなデータがたくさん詰まっています。
なかには、ほかの人に見られたくないデータや、
友達が写った写真など他人の情報が絡むデータもあります。
データの整理をおこなうことは、情報流出を防ぎ、
個人のプライバシーを守ることにつながります。
②機密情報
自営業の方や会社オーナーの方は、会社の機密情報を
整理することも情報漏洩の防止につながります。
(3)個人情報の流出を防止できる
①ネットショッピング
ネットショッピングなどで登録した
クレジットカード情報や住所などは、
整理しておかなければなりません。
個人情報がそのままネット上に放置されると、
不正利用されるリスクが高まります。
②SNSアカウント
SNSのアカウントも放置しておくと、
アカウント情報が盗まれたり、
アカウントを乗っ取られたりする危険性があります。
【4】デジタル終活の注意点
(1)暗証番号やパスワードの管理
お金にまつわる銀行口座などの暗証番号やパスワードについては、
記載したエンディングノートが盗まれるまたは紛失した場合に
悪用される可能性があります。
保管場所は重要です。
また、サービスのログインIDをエンディングノートにのこす場合、
数字の「1」とアルファベットの「I」や、
数字の「0」とアルファベットの「O」などの判別しづらい文字には
ルビを振っておくなど、だれが読んでもわかるように書いておきましょう。
(2)アカウントは整理し、不要なアカウントは削除してしまいましょう
現在どうでも良いものまで含めると無数のアカウントを
お持ちの方が大多数です。
中には「パスワードを使い回し」たり
「個人情報の漏えいのリスクがある」アカウントもあるかも知れません。
これまで作った多数のアカウントをもれなく書き出し、
不要なサービスを退会して削除してしまうことが重要です。
日々増えていくデータの整理は簡単にはいかないものです。
データ管理や情報共有をサポートするサービスやアプリが
目立ってきました。信頼できる会社のものを選択して
すすめていきましょう。
山口会計 山口