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アメーバ経営で日本航空の再建に挑む

2010-10-05

日本航空の再建にあたっている稲盛和夫会長へのインタビュー記事が、先日の日経新聞に載っていました。
 
インタビューでは、再建を確実にするための施策について語っています。
 
大まかには、
①企業再生支援機構に3500億円の資本を注入してもらい、自己資本比率を高めて財務体質を強化する
②当初は損益の数字が2ヵ月も遅れて出てくる始末だったので、アメーバ経営の考えに基づき精密な管理会計システムを作り上げる
③例えば路線ごとに、さらには1便ごとに収支を出し、赤字なら各責任者が素早く対応する
④リーダーシップを備え数字に強い経営者を何十人と育てる
というものでした。
 
稲盛氏といえば、アメーバ経営で知られています。
私も、以前に稲盛氏の著書「アメーバ経営」を読んだことがあり、その洗練された経営管理手法に驚愕しました。
日本広しといえども、稲盛氏ほど管理会計に精通されている経営者は多くはないのではないでしょうか。
 
山口会計事務所でも、月次決算で早めの損益把握に努め、改善すべき箇所をピックアップし、それを克服するための戦術を策定し、行動計画に落とし込み進捗管理をする経営の仕組みを推奨しています。
稲盛氏のアメーバ経営の手法と根っこの部分では同じことではないかと感じています。
 
だからこそ、会計を駆使して日本航空の再建に挑む稲盛氏の今後に、期待を持ちながら注目していきたいと思います。
 
 
神庭

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