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The にっぽん プロジェクト

2010-05-10

昨日、ベトナムに仙石国家戦略担当大臣と前原国土交通大臣が訪問したというニュースが流れていました。
お二人の大臣の他に電力会社が3社と三菱重工業㈱ほか2社の方も参加されていて、ずいぶん大訪問団なのだな~と思ってみていました。
 
ベトナムに原子力発電所を設置する発注のための売り込み・・という国レベルの営業?のための訪問らしいです。
なぜ今回こんなに大勢になったかというとそれは過去2回の営業失敗による挽回策ということでした。
 
一回目の失敗・・・アラブ首長国連邦の原子力発電所の受注は韓国に・・
二回目の失敗・・・ベトナム社会主義共和国の原子力発電所第1期はロシアに・・
 
それぞれ受注が決定されて、日本は負けてしまったので3度目の正直で今度こそはという戦略のようです。
敗因はいろいろとあるのですが
そもそも
韓国・ロシアをはじめ各国の電力事業は一国一社ということで原子力発電所の建設の一社が建設するというスタイルが大勢のようで、日本のように10社もの電力会社があり、さらに建設も多くの業者がかかわっているとういうことは珍しいとのこと。
 
韓国の場合は朴大統領が直接アラブ首長国連邦の国王と話し合い、条件を出し合い、結局建設後60年もの間保証期間を設けるという形で受注できたようですし
ロシアの場合はやはりプーチン大統領が直接訪問して、原子力潜水艦とセットで販売をするという風に国家元首みずからが有能なセールスマンとなって売り込みをしているようです。
 
顧みて日本は電力会社も建設会社もそれぞれ別々に受注に望み国家単位での話し合いもなかなかまとまらずで・・これでは発注側の国も誰と話をしたら契約が進むのかが明確でなく最初から負けがわかっているようなものです。
 
そこで今回民主党の大臣が自ら乗り出して、電力会社も建設会社もまとめて、さらに資金面での援助を手土産にベトナムに乗り込んだということが真相のようです。
 
ようやく日本の国の偉い方たちも国単位でかからなくては世界の中での日本の立場も危うくなるという危機感を感じ始めてくれたのかな~と少しだけ嬉しくなりました。
ぜひともこの巨大プロジェクトを成功させて、
これからの日本の未来を明るくするためにも頑張っていただきたいと思います。
がんばれ にっぽん!!プロジェクト!!
 
山口会計   
土井

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