スタッフブログ

総勢15名!税務・会計の専門家たちが、業界の最新情報や所員の日常について綴っていきます

株式会社安田塗装

2010-06-23

中小企業庁のメールマガジンが今日来ました。
巻頭コラムがおもしろかったので、転記してしまいます。
このコラムに出てくる会社のホームページです。
http://www.kokoroiki.com/

ホームページの見せ方って難しい。
価格をわかりやすく載せるということは分かっているようでもなかなか出来ないものです。

山口会計
岡本

   施工価格をHPで開示し評判に

◆製品の紹介などのため、大半の企業がホームページやブログを立ち上げてい
る。しかしホームページを活用してビジネスを展開するのは並大抵なことでは
ない。とりわけサービス業や請負業者はせっかくホームページを立ち上げても
ビジネスに結びつかないのが普通だ。ほとんどの企業がホームページをつくっ
たのに、ホームページへのアクセスもほとんどないといわれている。

◆そうした中で株式会社安田塗装(東京都豊島区)はホームページを最大限に
活用した営業展開をしている。塗装会社はもともと建設会社の下請けとして生
きてきた。ところがバブルの崩壊や公共事業の抑制から仕事量が大きく落ち込
み、自力で新たな需要先を探す必要に追い込まれた。新築住宅の塗装は建設会
社への営業が中心だが、リフォームになると、その時期を迎えた家庭を一軒一
軒訪問する必要があった。

◆同社も飛び込み営業やチラシ配布などを行ったが、あまりにも効率が悪い。
しかも全国には塗装会社がゴマンとある。同社が加盟している東京都塗装工業
協同組合豊島支部だけでも20社を上回るほどだ。そこで安田塗装は安田勝利社
長の子息が中心になってホームページを開設することになった。平成12年のこ
とだ。知名度のアップとスムーズな営業展開を目指したが、モノ作り企業と異
なり製品がないため、会社案内や塗装例だけ掲載しても閲覧者からの関心を集
めることが出来なかった。

◆当時、中小の塗装会社でホームページを開設しているところは極めて少な
かったため、どのようなコンテンツを盛り込めるか試行錯誤の連続だった。そ
うした中から生まれた一つが使用塗料や塗装規模、作業環境などをベースにし
た価格を例示することだった。「請負の場合、価格が不明確であり、発注者か
ら分かりづらいと言われていた」(安田社長)。そのため、発注者の不信感を
招くケースがしばしばあったという。

◆そこで同社では塗料メーカーの価格表や足場仮設などの工事コストなども開
示することにした。塗装業界では異例だったこともあり、評判になった。評判
があがるとともに見積もり依頼が急に増え受注拡大につながることになった。
「ホームページ掲載の価格はあくまで参考」(同)だが、情報公開の姿勢が評
価されたものだ。さらに使用塗料の種類、職人の紹介、作業現場の写真なども
次々に掲載した。同社の業容はホームページでの価格の公表と口コミが相まっ
て着実に拡大している。(編集子)

お問い合わせ