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お金で計算できないものを育てる

2013-10-31

2004年年間ランキング第3位。「お金の本」として異例のベストセラーとなった
「会社にお金が残らない本当の理由」をベースに図解で分かりやすく補足した
 


 
 









2006年出版ということで、現在では既に廃止されている税制にも触れているなどのことはありますが、
いま読んでも決して廃れていない経営に関する基本的な考え方が書かれた本です。
 
 
特にこの本の中にあった「税金の時代遅れを利用する」とう話が印象的でした。
 

大昔は商売の利益には税金をかけていない時代がありました。
商売の利益は計算してなかったので、お酒の量や土地の広さが課税の基準でした。
 
しかし、本書に、
“今は、会社や個人の利益を国に有利な方法で計算するルールを作り税金をかけている時代”
とある通り、会社の利益に法人税が、個人の利益に所得税が課されます。

これらの利益は、税法で利益を無理矢理計算させるルールを作り、お金に換算させているのです。
 
これは、税法で決められたルールに則って税理士・会計事務所が計算した「税金を取るための数字」と、
社長が感じている「本来の利益」というものに差が生じているという話にも繋がります。
 
では、そんな重税時代を生き抜くためには、どうすれば良いのか?
これからは“お金で計れないものが重要な資産”だと述べられています。
 
 ●チームワーク
 ●システム
 ●仕組み
 ●ブランド
 ●名簿    などなど
 
「お金で計算できない(=税金をかけることができない)ものを武器として育てていく」
 
税法の一歩先を行く考え方が大事なのかもしれません。
 
話はズレますが、私は最近山登りにハマっています。
頂上から眺める景色はとても美しく、お金には換算できないなぁと思います。
頂上までヘリコプターで行ったとしたら決して感じられない美しさだと思います。
 
どこかのテレビCMに“プライスレス”というものがありましたが、
お金に換算できないものを大事にすることを心掛けたいと思います。


神庭

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