今回は会社の基本事項と会社の経営に関する重要事項についてご説明します。

まずは、会社の基本事項です。

その名の通り会社の基本的な情報のことを言いますが、会社設立の手続きに必要な定款や登記申請書などに記入しなければならない事項もあるので、設立前に決定する必要があります。

一般に会社の基本事項には、次のようなものがあります。

◎ 会社名(商号):参考⇒過去コラム【「会社名」決定の注意点】

◎ 本店所在地   :会社の住所。アクセス、利便性など総合的に判断

◎ 人      　 　  : 発起人（出資者）や代表者、役員などの役員構成の決定

◎事業目的　　 :会社が行う事業の内容を決定。定款に記載された目的範囲外の

事業活動は行うことが出来ないため、会社にあった目的を設定

◎資本金    　　:会社を運営していくための元手資金。金額や調達方法の決定

◎事業年度      :会社の業種・業態、繁閑期や資金繰りなどを考慮して設定

次に、会社の経営に関する重要事項です。

これは会社設立の手続き上必要なものではありませんが、

会社を経営していくための基盤となりますので、しっかりと考えておく必要があります。

また、事業年度ごとに見直し・再考していくと良いでしょう。

一般に会社の経営に関する重要事項には、次のようなものがあります。

◎経営ビジョン: どのような方向性で進むのか？

◎経営理念    : 会社としての基本的な考え方、決め事など

◎経営目標    : 売上、利益、シェアなど具体的な目標

◎経営戦略    : 目標を達成するための方針

◎経営資源    :  ヒト、モノ、カネ、情報、技術、専門、ノウハウ、時間など

◎顧客獲得    : 顧客獲得のために集客方法はどうするか？

◎強み、売り  : 企画力、営業力、技術力など会社としての競争力は何か

◎弱み、課題  : それに対する解決策など

◎短期目標    : ３年後の展望

◎中期目標    : ５年後の展望

◎長期目標    : １０年後の展望

起業するには、以上のように決めなければならない事項がたくさんあります。

スタートでつまずかないように、司法書士や税理士など専門家のサポートを受けることも検討してみてはいかがでしょうか。