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読書の夏12冊目

2012-08-26

今回は、毎日残業している先輩職員にひっそり渡されたこの本についてです。
 
 
日本のように残業が恒常化している国は他には無く、諸外国で実現できているのに
日本ではどうしてできないのかというのがテーマであり、
著者の吉越氏がトリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長時代に
完全残業ゼロを実現させた話が基となります。
 
日本人の残業が減らない原因はホワイトカラーの生産性の低さと考えられます。
単に処理能力が劣っているというわけではありません。
仕事を早く終わらせたからといって、自分一人だけ先に帰れるわけでもない…
こうした日本人特有の義理堅い部分が、不要な残業を生むのです。
 
ではどのように生産効率を上げるのか、仕事の締切(デッドライン)を厳しく設定し、
自身を追い込むとことだそうです。そのためは物事をもっとロジカルに考える必要があり、
これまで義理、人情で進めてきた仕事のやり方を、ビジネスライクに移行し、
義理と人情は潤滑油として少しだけ残せばよいとされています。
 
残業は少ないにこしたことはありませんが、
読み進めていきますと、そのハードルが実に高く感じます(^^;
 
最も興味深い話が会議についてです。大概、長時間の会議は悪とされることが多い中、
長い会議は良いことだと説かれています。
会議は今ある問題点を皆で共有して解決していくものだから、だそうです。
ただしこれにもカラクリがあり、毎日行う会議では、一つの案件につき2分で解決します。
そのため、その案件の担当者が事前にみっちり準備をしておく必要があり、
2分で解決できなかった場合、その案件は翌日の会議に持ち越しです。
もちろん、担当者は残業無しで翌日までの再準備が徹底されます。
つまるところ、ダラダラ会議は悪のようです(・ω・)
 
川村
 
 
 
 
 
 

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