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あなたの会社の付加価値はどのくらいですか?

2009-06-17

最近「付加価値」という言葉をよく耳にしませんか?

付加価値とは、ある「もの」が有している価値と、それを生み出す元となった「もの」の価値の差のことをいいます。
この言葉は、さまざまな分野をまたがって使用される用語であるので、もしかしたら人によってイメージするものが違うかもしれません。

ここでは、会計事務所のブログということで、経済的な意味における付加価値についてお話したいと思います。

この経済的付加価値の計算式は、中小企業庁方式や日銀方式などいくつかの方法があり、それぞれの計算方法による金額は必ずしも一致しません。
ここでは、一番分かりやすい(?)中小企業庁方式による付加価値の計算式を御紹介します。

 付加価値=生産高-外部購入費用

この式の意味を考えてみましょう。
生産高というのは、文字通り売上と考えてよいでしょう。
外部購入費用とは、材料費や外注費その他外部からの購入品をいいます。
したがって付加価値は、損益計算書からみるなら、人件費、租税公課、減価償却費、利息、利益などから成り立ちます。
会社は、付加価値を生み出して、人を雇ったり税金を払ったりすることで世の中に貢献しているのです。
つまり、この付加価値こそがあなたの会社の生産性なのです。

さて、昨今の非常に厳しい経済事情にあって、固定費の代表的なものである人件費や減価償却費などの経費削減に努める傾向が強いかと思います。
もちろん、これらの経費削減は利益確保に繋がりますので、間違いではありません。
しかし、この付加価値の観点から見ると、人件費や減価償却費を削るということは、あなたの会社の付加価値を下げているのです。
また、経営資源を失うということなので、本来は好ましいとはいえないのかもしれません。

社員一丸となって付加価値を上げることに全力をあげる→給料があがる&会社に利益も残る
5年後、10年後の会社を見据えると、そんな前向きな循環で経営改善が行えれば理想です。

そんなことは言っても、本当に厳しい現在の世の中…
カンタンに理想通りに行かないよ!というのが実情だと思います。
そんな中、気分転換にでも視点を変えて会社の付加価値を上げる方法を考えてみるのもいいかもしれません。
もしかしたら良いアイディアが浮かぶかもしれないと思い、記事にしてみました。

神庭

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