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100年前の先進国アルゼンチン

2015-01-29

100年前の先進国アルゼンチン
日本の地下鉄は1,927年 上野~浅草間に開通しましたが、
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの地下鉄を手本にしたそうです。
そのブエノスアイレスで、1,957年~96年丸の内線で活躍した
営団500形車輛が商社の丸紅によって20年前から走っていて、
現在丸の内線と名古屋市営地下鉄の約200両が走っているが、
さらに今年30両輸出とのこと。
アルゼンチンは人口約4,100万人。97%がヨーロッパ系(スペイン、イタリア等)
ヨーロッパ風の美しい街並みが残るブエノスアイレスはかって南米のパリと呼ばれ
20世紀前半農産品の輸出で繁栄。
100年前のアルゼンチンは世界屈指の先進国だった。
2,001年財政危機、国債の暴落により、
デフォルト(債務不履行)を宣言、預金封鎖で暴動が頻発する。
去年7月30日、米国の投資ファンドに狙われ戦後6回目のデフォルトに追い込まれる。
2,010年 1ドル=3.8ペソ →  2,015年 1ドル=8.6ペソ
外国人(主に隣国ブラジル人)が殺到するが、インフレ率40%で生活は苦しい。
農産物に輸出関税をかけて、財政再建をしようと試みるが・・・・・・
アルゼンチンは鉱物資源が豊富で、標高3,900m 広さ200k㎡のオラロス塩湖の
地層にリチウム分が含まれる水が滞留していて、地下200mからリチウムを採取。
(推定埋蔵量640万t)
豊田通商は約39億円投じ権益25%を取得。
リチウム精製工場で年間最大17,500tを生産。
日本の国内総需要に匹敵する量を生産する。
南米はリチウム資源が豊富で、ボリビアのウユニ塩湖約550万t
チリのアタカマ塩湖600万tの推定埋蔵量があるとのこと。
世界中の企業が争奪戦を繰り広げているが、アルゼンチンは
投資環境が整っていないので、独自の開発を繰り広げていくという。
これからも、アルゼンチンの動向に目が離せない。
 
                山口会計  北村

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