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貸借対照表

2014-07-14

今回は貸借対照表によってどのようなことができるようになるかを説明していきたいと思います。

①   会社の財政状態を把握することができる

貸借対照表を利用することで、会社の財政状態の把握ができるようになります。

図①、図②を見てください、ある架空の会社、東京商店の2013年度と2014年度の貸借対照表です。

現金に注目してみてください。会社にとって現金の増減はやはり気になるところです。

2013年には100円だったのに対し、2014年には150円に増加しています。このように東京商店は現金が前期より増えたことで、現金が前期より良くなったことがわかります。

これに対して、商品が前期よりも30円減少しているのもわかります。今回の貸借対照表は簡便なものですが、貸借対照表には、土地の金額や売掛金の金額、有価証券、短期借入金の金額など様々な金額が計上されていきます。

このように貸借対照表によって会社の財政状態が見えるようになり、会社の状況がわかるようになります。

②   会社の弱点、解決策がわかるようになる

図③を見てください。

神奈川商店の2014年の貸借対照表です。現金だけ見ると現金が図②の東京商店の現金150円より200円と50円多いため、神奈川商店の財政状態は良いように思えます。しかし神奈川商店は借入金が450円あります。資産の合計額420円−負債の合計額450円を引くとマイナス30円となります。

このため神奈川商店は債務超過の状態にあります。(債務超過とは負債の総額が資産の総額を超過している状態、つまり資産をすべて売却しても負債を返済しきれない状態。)

このため神奈川商店の現在の弱点は借入金の多さにあることがわかり、来期より借入金の返済に力を入れるべきことがわかります。

貸借対照表によって以上のようなことがわかるようになります。

 

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