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VLOOKUP関数の近似値で源泉徴収月額表から所得税を計算してみる

2012-10-04

エクセルでも使用頻度の高いVLOOKUP関数。

公式は、

=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索の型)

です。

この中でイマイチ良く分からなかったのが4つめの『検索の型』です。

ここに数字の「0」または「FALSE」と指定すると完全一致。
『検索値』と『完全一致』するものを『範囲』の中から探して『列番号』の番目の値を返してね!
という命令になります。

これに対して、『検索の型』を数字の「1」または「TRUE」と指定すると近似値を意味し、
検索値と一致するものがない場合は「近い値」を返すというものです。

この「近い値」というのが意味が分からなくて、私は意図しないものが返されそうというイメージが先行し
ずっと使ったことがありませんでした。

でもちゃんと調べてみると定義があって、
『検索値と同じものがあればその値、なければ検索値未満の一番大きい値』を返すのだそうです。

例えば、経理の方ならお馴染み源泉徴収月額表で使えます。

こんな表から、給与の金額と扶養の人数に応じて源泉所得税を探し出します。

給与台帳の所得税の欄に、右の図のような関数を入力します。
「検索の型」を数字の「1」にすることで、検索値未満の一番大きい値を探してきます。
「列番号」は、B列から3に扶養の数を足した番目の数値を返すようにするのがコツです。

近似値は仕組みがよく分かっていなかったのですが、やってみるとすごく便利でした。
今まで良く調べずに使わなかったことをすごく反省しています・・・。

山口会計
神庭

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