–フラワーショップを始めようと思ったきっかけは何でしょうか？

何か事業を始めようと思った時に、当時、資金があまりなくてもできる商売が花屋でした。

最初は、ドライフラワーを店先で売っていました。

運転資金が足りないので、売れたら買いに行くの繰り返しでした。

花については、本を読んで勉強しました。

–現在の店舗をオープンしたのはいつ頃でしょうか？

『そろそろ、ちゃんと店をもとう。』と思い立ち、20年くらい前にオープンしました。

そのために、少しずつ資金を貯めました。

▲店内は花で溢れている。お客様自身で好きな花を手に取って選ばれる方も多いそう。お電話（042-389-2055）での注文も承っている。

—多摩市山王下のこの場所にオープンしたいきさつを教えてください。

特に大きな理由はありませんが、南大沢駅と多摩センター駅が近かったことが一因としてあります。

この地域は、周りに商店が少なく、ガソリンスタンドや駐車場しかないので、車通りは多いですが、人通りが少ないのが難点です。でも、常連のお客様がよく来てくださいます。

▲社長のおススメの花は、スプレーの薔薇。値段が安く、1本に何個も花がついていて、かわいらしい。

––店舗で花を販売している他、やっていらっしゃることはありますか？

委託販売という形態で、スーパーの花コーナーに花を置いています。

この委託販売は、30年以上前に、知り合いから、スーパーの一角が空いているから花を置かないかという話をいただいて始めたのがきっかけです。

このような花の委託販売を始めたのは、当店が、東京で1番目か2番目だった記憶があります。

–仕入はどのように行っているのですか？

朝5時位に出発して、1時間くらいかけて世田谷区の市場まで仕入に行っています。

市場では、月水金は切り花で、火木土は鉢ものが売っています。

市場での競売は、昔は手をあげて行っていたのですが、今はボタンを押すんですよ。

商品、ロット数、セット数…仕入の見極めが難しいです。

安いからといって余分に買うと赤字になります。必要限度を考え、チャンスが来るのを待つことが大切です。

▲店外にも鉢植えなど様々な花がある。取材をした秋から冬におすすめなのは、パンジー、ガーデンシクラメン、ビオラだそう。ほんの少し霜よけができれば元気に育つため育てやすい。

–他店に負けないというような強みや売りなどを教えてください。

値段です。ガーベラはいつも100円（税抜）で売っています。

花の種類や量が多く、お客様に「困った時に、この店に来ると何でも揃っている。」とおっしゃっていただいたこともあります。

▲ガーデンオーナメントの動物もたくさん！その他、ソープフラワー（石鹸で作られた花）もあり、生花の他にも目を楽しませてくれるものが多い。

–フラワーショップを営んできて、嬉しかったことはありますか。

プロポーズ用に花を購入してくださったお客様が、「結婚を承諾してくれた。」と報告しに来てくださった時は、とても嬉しかったです。

–逆に、苦労をしたことはございますか？

特に、苦労と思ったことはないです。嫌だと思いながらやるのはよくないと思っています。心のもちようですね。

▲慣れた手つきで軽快にアレンジをしてくださる。背面にあるラッピング用の不織布ロールやリボンの種類は豊富であり、お客様のご要望にできるだけ応じられるようにしている。

–23歳で事業を始めて50年続けてきた極意は何でしょうか？

母親に、「飽きずにやれ、それが商いだ。」と教えられたことがありました。

まさしく、飽きないでやることだと思います。

–山口会計を選んだ理由は何でしょうか？

以前は、別の会計事務所に頼んでいましたが、決算が近くてもあまり動いてくれなかったので、税理士変更をしました。

山口会計にお願いしてから、8年目になるのかな。スタッフは優しく、電話の対応もいいです。誰が電話に出ても、丁寧に対応してくださいます。

山口会計は、きちんとしている印象が強いですね。

▲社長ご夫妻と山口会計の担当者。訪問時には、いつも温かい笑顔で迎えてくださる。経済情勢にも詳しい社長との会話の話題は事欠かない。