INFORMATION

貸借対照表について考える

2014-06-23

 貸借対照表とは、決算日現在の会社の財産の状況がわかる一覧表です。今回は貸借対照表の基本的な構造と貸借対照表の簡単な見方を説明します。
1、貸借対照表の基本的な構造

 貸借対照表は図1のように、大きく分けて3つの部門に分かれています。左側は資産、右側は負債と純資産に分かれています。左右の合計額は一致します。

 

まずはこの3つの部門について説明します。
①資産の部

 資産の部は会社が出資や借入によって調達した資金をどのように使っているかを表しています。上から順に現金化されやすい資産から配列されています。
②負債の部

 負債の部は、借入金や社債など将来支払義務のあるものを、将来支払義務が発生されやすい順に配列したものです。

③  純資産の部

 純資産の部は会社を設立するための元手となるものが表示されます。資本金や利益の内部留保額である利益剰余金などで構成されます。支払義務が生じるものは純資産の部に計上されません。

2、貸借対照表の見方
①貸借対照表の見方で重要なこと負債と純資産の違いを知ること

 会社が倒産する原因は「売上が伸びない」「跡取りがいない」「社長が病気になってしまった。」等様々なことがあると思います。

 しかし一番多い事例は会社が負債、借金を返すことができなくなってしまい、倒産してしまうというものです。ですから負債の部と純資産の部の違いを把握することはとても重要です。
②貸借対照表の見方で重要なこと自己資本比率を計算してみる。

 前述のように会社は借金が返せなくなると倒産してしまいます。ですから会社の借金がどれだけあるのかを理解することはとても重要です。逆にいうと会社の借金が少ない会社は倒産しにくい会社と考えることができます。

 それを見る指標として自己資本比率というものがあります。

 自己資本比率とは 純資産÷資産×100%という計算式で計算されます。

 自己資本比率は会社が事業に使っている資産のうち、返済の必要のない資金の比率を表しています。

 つまり会社の安定性を表しているといえます。一般的にはパーセントを超えているのが望ましいとされています。少なくとも10%を超えていないと資本が少なすぎると考えられています。

お問い合わせ